TOPストーリー > 若狭の灰干しが生まれるまで。出発編

うみから ストーリー

若狭の灰干しが生まれるまで。出発編

福井県高浜町に2021年、魚介に特化した商業施設「うみから」が誕生する予定です。先駆けて、今年の初冬には、うみから建設予定地のすぐ近くにある加工場がリニューアルオープンします。名前を「はもと販売・加工場」に変え、一新。美味しい魚介の加工品をずらっと並べ、海の幸の美味しさを伝えていく拠点が、ひとつ生まれるというワケです。

さて、何をつくればいいか。もともと高浜町は、かつて若狭から京都へ魚介が運ばれた鯖街道の起点となる若狭地方の町で、魚介の扱いはお手のもの。今までも水揚げされたばかりの新鮮な魚で、干物などの加工品を扱っていましたが、やっぱり欲しい!リニューアルオープンに合わせて登場する新商品。地元の人はもちろん、全国の人に両手をあげて「美味しいよ~。食べてみてよ~。」と手まねきできる目玉商品。

意見交換のミーティングを進めてきました。ですが、新商品づくりは、ある日突然、あっさりとスタートを切ります。『灰干しって干物が美味しいから、つくろうよ。』そんな、ひとりのプロジェクトメンバーの一言によって。

火山灰と特殊フィルムを使った独特な製法。不安な日々。

「とりあえず、やってみるか」くらいの気持ちではじまった灰干しづくり。灰干しは、魚介を特殊なフィルムで包み、遠赤外線効果のある火山灰に埋め込んで、さらに低温で長時間寝かせるという、独特な製法の干物でした。意外と手間と時間がかかるけれど、できなくはないという印象。けれど、その分の価値があるかどうか、それが問題だ。この時は、まだ、そんな不安に思う意見もありました。



やるしかない!

さて後日、実食です。出来上がった灰干しを、ただ焼いただけの調理。けれど、少なからず、みんなに驚きをあたえました。なにこれ、やわらかい。干物じゃないみたい。魚の色彩もきれいなまま。身はしっとり、文句なしに美味しい!ここから、やる気テンションがググっと急上昇。もうこれはやるしかない!急いで、パワー全開で、でもゆっくり時間をかけて、こだわりたっぷり、妥協はナシで。高浜発の灰干しを広げていきたい気持ちが、ぐんぐん加速していきました。 つづく